LINEだけの関係は本当に浮気なのか
「会っていない」「身体の関係はない」。そう主張されやすいのが、いわゆる既読スルー浮気、つまりLINEだけで続く関係だ。しかし、パートナーからのメッセージは既読スルーし、特定の異性とのLINEだけは即レスしている状態が続けば、それは単なる連絡手段とは言い切れなくなる。
浮気の定義は人によって異なるが、多くの場合、問題になるのは行為そのものよりも向けられている感情や優先順位である。LINEだけであっても、心の居場所が外に移っていれば、裏切りとして受け取られる可能性は高い。
既読スルー浮気が生まれる心理
既読スルー浮気は、強い恋愛感情よりも、日常の隙間に入り込む形で始まることが多い。最初は雑談や愚痴のやり取りだったものが、次第に「この人と話すと楽」「この人には返したくなる」という感覚に変わっていく。
この背景には、以下のような心理がある。
- パートナーとの会話が義務的になっている
- 理解されていないという不満
- 承認欲求を手軽に満たしたい気持ち
- 衝突を避けたい逃避心理
LINEは感情の共有がしやすく、距離感も曖昧になりやすい。そのため、本人に浮気の自覚がないまま、精神的な依存が進行することも珍しくない。
なぜ既読スルーが問題視されるのか
単に返信が遅いこと自体が問題なのではない。問題になるのは、誰を優先しているかが可視化されてしまう点にある。
パートナーからの連絡は後回しにされ、特定の相手への返信は即座に行われる。その積み重ねは、「自分より大切な人がいるのではないか」という疑念を生み、信頼を削っていく。
さらに、LINEのやり取りは証拠として残りやすく、感情の温度が文章として可視化されるため、発覚したときのダメージも大きくなりやすい。
許されやすいケースと許されにくいケース
LINEだけの関係がすべて浮気になるわけではない。境界線は状況によって変わる。
比較的許されやすいのは、以下のようなケースだ。
- 内容が業務連絡や事務的なやり取りに限定されている
- パートナーにも内容を隠していない
- 返信頻度や時間帯が常識的な範囲に収まっている
一方で、許されにくいのは次のような状態である。
- 恋愛感情を匂わせるやり取りがある
- パートナーに内容を見せられない
- 深夜や常に即レスをしている
- パートナーとの会話を避ける理由になっている
これらは「LINEだけ」という言い訳が通用しにくい領域に入っている。
LINE浮気が関係に与える影響
既読スルー浮気は、派手な事件になりにくい分、静かに関係を冷やしていく特徴がある。喧嘩は増えないが、会話は減り、相手への関心も薄れていく。
結果として、身体の浮気が起こる前段階として機能することも多い。心の距離が開いたまま放置されれば、関係の修復はより難しくなる。
許すかどうかを決める前に考えること
既読スルー浮気を許すかどうかは、行為の軽重だけで決めるべきではない。重要なのは、なぜそのやり取りが必要だったのかという点だ。
寂しさ、会話不足、価値観のズレなど、原因が関係性にある場合、それを無視して許しだけを与えても問題は再発する。逆に、原因を共有し、改善策を話し合えるなら、関係を立て直す余地はある。
まとめ
既読スルー浮気、つまりLINEだけの浮気は、身体の関係がなくても十分に問題になり得る。許されるかどうかは形式ではなく、感情の向きと優先順位によって決まる。
「LINEだけだから大丈夫」と軽視せず、そのやり取りが何を埋め、何を壊しているのかを見つめることが、関係を守るためには欠かせない。
